**消費者物価指数(CPI: Consumer Price Index)**とは、消費者が購入する商品の価格変動を測定する指標のことです。これは、物価の動向を把握するために使用され、経済状況を評価する重要な指標のひとつです。
主な特徴と目的
- 対象となる商品やサービス
- CPIは、消費者が日常生活で購入する幅広い商品やサービス(食品、住居、エネルギー、衣服、交通費、医療費など)の価格を元に計算されます。
- 各品目には消費支出に基づく「重み付け」が行われ、重要度に応じた影響が与えられます。
- インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の測定
- CPIは、物価がどれだけ上がったか(インフレーション)や下がったか(デフレーション)を確認するために使われます。
- 基準年との比較
- CPIは基準年を「100」として計算され、その後の物価変動を相対的な数値で示します。
- 例えば、ある年のCPIが「105」であれば、基準年に比べて物価が5%上昇したことを意味します。
- 政策の決定に利用
- 中央銀行や政府は、CPIを参考にして金利や財政政策を調整し、経済の安定を図ります。
- また、年金や給与の見直しにも活用されます(例: 物価スライド制)。
- 注意点
- CPIは平均的な消費者の支出を基準にしているため、個々の消費者が感じる物価変動と一致しないことがあります。
- 特に、エネルギーや食品など価格変動が大きい項目を除いた「コアCPI」も分析に使用されます。
日々の経済状況や生活コストの動向を把握するために、CPIは非常に重要な指標とされています!
コメント